prox

 オフハウスでproxのviceoという安リールを買ってきたので検証してみた。スペックは新品で実売5000円クラス、7:1、ベアリング(ボールベアリング及びローラークラッチ)6+1個、225g。マグブレーキ。数字だけ見ると国内の今風エントリーモデルで、ベアリングの多さが目立つ。

 構造も標準的なものでベアリングの振り分けはローラー1、メインギヤ軸2個、ピニオンに無し、スプール軸に3個、クロスギヤのギヤ側に1の6+1個。驚いたことにメインギヤのドラグノブ側に大きいのがドカンと入ってる。その割にピニオンギヤは完全にスプール軸で保持する構造。キャスコン側ベアリングは入ってたけどシール不良でどっ錆(地元の機械屋語)だったので外した。多分安いベアリング使ってる訳で、色々対価が有るだろうけど、人の触る入力側にボールベアリングを集中させると単純に触り心地が良くなるし、そういう思想かも。
 逆に、ハンドルノブにベアリング入れないのは、組み付け精度によるシール不良からベアリングに不具合が出た場合に一番不快感が出やすいからだと思う。

 ボディの構造部品は全てプラスチック、ビスはタッピングビスなので繰り返しのオーバーホールには厳しいかな。あと、フレームがプラスチックで、左右からの荷重にかなり歪むし、スプールのギヤ側ベアリングのハウジング部にギヤとスプールからの荷重が集中するはずだから、キャスコン側ベアリングは入れたままの方が良かったかも。
 通常、スプール軸がベアリング3点支持で更にピニオンにベアリングついてたりすればスプール軸には曲げ荷重がほぼ働かない筈なので、キャスコン側ベアリングは必要ない。調子悪ければ外していい。と僕は判断する。 まあ。多分大丈夫だしこのままで使ってみる。

 メインギヤはゴツくて強度は有りそうな感じ。ドラグワッシャーは、カーボンディスクでは無いのが2枚の構成。そこそこの制動力。メカニカルストッパーは無し。クラッチの機構はちょっと昔のシマノっぽいやつ。切ったら手で戻せない奴。
 
 と、感覚的には、構造から見ると金掛かってるけど、素材、材料で安くしてるんだろうなって思う。安いからいいんだ。
 なんだかんだで、マグブレーキのを買うのは初めてなので研究したい。