ordinary speciality

 アンタレスARに対してね。

 アンタレスARの中古を、メタマグの新品実勢価格より少し安いくらいで買ったのが一月くらい前か。

 使用感としてはちゃんと飛距離出るし、巻感もシルキーでパワーもある。SVSも素直に設定出来る、キャスコンのクリックも慣れれば使える。。カタログ通りの重さで、ドラグもそこそこしか効かない。

 トータルで見て、SVS機のハイエンドであるがスペシャルマシンではないな。と思った。。
 フレーム、本体A&B、サムレストにレベルワインダーガードまで総てアルミ。組めば当然アッセンブリ後の剛性は高く、重くなる。ハンドルもアルミの塊で重心はかなりハンドル側に寄り、右巻き左投げでは手首に負担が大きい。そして高価になるのも、当然。
 更に、そこに本体枠Bを緻密なピッチのネジで締込む、スプール軸のアライメントは高精度に保持される。当然、キャスト時スプールのスピンアップも早く、高回転時のサージング、共振も防げる。結果、飛距離が出る。
 メインギヤシャフト、ウォームギヤシャフトに、スタンダードな機種にはないベアリングが2個付く。そこに若干のローギヤ。当然巻心地は良い。
 
 高性能、だけれどちゃんと高価。というのは最近のコストパフォーマンスを性能に含んでいるスタンダードモデルなんかと比べると分が悪いし、非情な評価をしざるを得ない。
 newアンタレスが発表された今、アンタレスARを選ぶべきアングラーは、海水でどうしてもSVSのベイトを使いたくて、手首と腕力に自信が有って、右巻き右投げ(左巻き左投げ)でメタマグよりも数メートルでも飛ばしたい人に限られると思う。

 生憎、僕はそこに含まれない気がした。